知覚数を知ることが学習の第一歩

「知覚数」とは、一つひとつ数えなくても、見ただけで分かる数のことです。

例えば、●が8個並んでいても、並び方によって「すぐに8と分かる」場合と、「1・2・3…」と数えなければ分からない場合があります。

幼児はまだ「5と3で8」「4と4で8」といった数のまとまり(数観念)が十分に育っていません。そのため、多くの5歳児は数を一つずつ数えながら答えを出します。この段階では、そろばんの「5珠」を数のまとまりとして理解することも難しく、6を2、7を3と読み間違えることも少なくありません。

SSKCLUBでは、『KIDS分類』や『KIDS1』の教材を通して、知覚数や数の発達段階を丁寧に確認しています。これは「できる・できない」を判断するためではなく、その子に合った学習のスタート地点を知るためです。

子どもの発達に合わない内容を急いで教えると、「分からない」「苦手」という気持ちにつながることがあります。反対に、発達段階に合った学習を積み重ねることで、数の理解は自然に育ち、そろばんの学習も無理なく進められます。

私たちは、子どもの能力を正しく見極め、それに合わせて指導することが指導者の大切な役割だと考えています。一人ひとりの発達を理解し、その子に最適な学びを提供することが、将来の算数力と学ぶ楽しさにつながるのです。

文責  SSKCLUB