十進法を理解するために大切な3つのステップ

SSKCLUBでは、「KIDS」「そろばん」「さんすう」の3つの部門を、それぞれ別々の学習としてではなく、十進法を理解していくための発達の流れとして考えています。

① KIDS ~数の意味を育てる~

幼児期は、まず「数とは何か」を理解することが大切です。

例えば、チップやパズル、などの具体物を使うことで、数を数える、集まりとして捉える、順番として捉える、数を分けたり合わせたりするといった数の基礎となる考え方を身につけていきます。

この時期は、計算を急ぐのではなく、数観念をしっかり育てることが重要です。

② そろばん ~数の構成を理解する~

数の意味が分かってくると、次は数の構成をより柔軟に考える段階に入ります。

37という数は、10が3つと1が7つだけではありません。10が2つと1が17こ、10が1つと1が27こという見方もできます。どの表し方をしても、同じ37です。

そろばんは、このような数の変換や組み替えを瞬時に目で確認できる優れた教具です。

繰り上がりや繰り下がりも、「数が変わった」のではなく、「表し方が変わっただけ」であることが自然に理解できるようになります。

この経験によって、子どもは数を数理的に扱えるようになっていきます。

③ さんすう ~数を記号で考える~

算数では、そろばんやチップなどの具体物を使わず、数字や式だけで考えるようになります。

37 = 20 + 17という式を見たとき、頭の中で数の姿をイメージできることが大切です。数字は単なる記号ではありません。

その記号の裏側には、「十がいくつ」「一がいくつ」という数の意味が隠れています。

数の意味が理解できている子どもは、式を見てもその意味を読み取ることができます。逆に、数観念が十分に育っていないと、数字はただの記号になってしまいます。

『テキスト』は、KIDS → そろばん → さんすうという流れを通して、十進法を少しずつ理解できるように構成しています。

数を具体物で理解し、そろばんで数の構成を学び、最後に記号だけで考えられるようになります。

これは教育学者ブルーナーが提唱した「具体物 → イメージ → 記号」という学習の流れにも一致しています。

「数が分かる」という土台があってこそ、計算する力や考える力が育っていきます。だからこそ、「数が分かる」ことは、算数学習の最も大切な出発点です。

文責  SSKCLUB